キャンプ場のこと

「キャンパーズシークレット」PROLOGUE2 林灰二より【キャンプ場】のこと

 2019年3月公演は久しぶりにOi-SCALEの本公演として発表する新作長編作品で「キャンパーズシークレット」というタイトルで湖を船で渡った場所にあるキャンプ場が舞台になります。
 行かない人には「?」だと想うけど実はキャンプ場は東京の近くに奥多摩以外にも沢山あって、人気のとこはハイシーズンだと予約を取るのが難しかったりします。富士山が見える広い野や、街の夜景や雲海を見下ろす高原や、湖の畔や川岸や海岸とか、たまに島とか、、、様々なシュチュエーションのキャンプ場があって、その中でもファミリー向けのバンガローやロッジが中心の場所や、区画分けされたオートキャンプ場やテント泊用のフリーサイトとか、最近だとグランピングとかいう半分だけキャンプ気分を味わおうっていう野外型高級ホテルみたいなスタイルのやつとか様々あって、値段も場所によってぜんぜん違います。
 僕はキャンプの時とにかく人里を離れたいので、例えば川にあるキャンプ場だったら一番上流にあるところを探して行きます。それで一人で焚火をしている時に「今半径数キロ以内に人間は自分しか居ないんだろうなあ」ってかけてないのにエンヤの曲を聴いた時と同じ感覚になる夜の時間が好みです。とにかく暗闇の底で一人焚火をする時間は寂しくなるんです。寂しいんだけど、外の空気を吸い込みながら星空と焚火の炎を交互に見てると、小さな自分の頭の中に閉じ込められていた思考が自分って言う殻を飛び出すような気がしています。
 キャンプ場って何があるわけじゃなくて、、というか何もないんです。まあトイレと洗い場があるだけで、他は何もない方が良いくらいで、できれば灯りもなくて暗ければ暗い方が良くて、一切の人工物がない方が良くて、そんな何もない場所にお金を払って泊まるのがキャンプなんです。何もないから寒かったり怖かったり寂しかったりするんですけど、でも何もないから聞こえたり見えたり気づいたりするものがあるから何度も行くんだと想ってます。
 物語に登場するキャンプ場はもちろん自分の経験の良いとこ取りした架空の場所なんですけど、湖の畔にあるのに船でしか行けないキャンプ場って実在してて、地形的に山に囲まれた場所でそこには道が通ってないから対岸から船でしか入れないっていうキャンプ場が、紅の豚の主人公の隠れ家みたいで僕のお気入りの場所の一つです。
 まだ行ったことのないキャンプ場でもこれから沢山行ってみたいところもあって、360度見渡せる一等三角点がある山の頂上のキャンプ場とか、伊豆七島の中にあるキャンプ場にも行ってみたいですし、廃校にあるキャンプ場とか、鍾乳洞にあるキャンプ場とか、雪の中でもテントで泊まってみたいし、、行ってやることはいつもそう変わらないのにいろいろな場所に行ってみたくなります。なんか浮気しそうな奴の発言ですけど・・・・僕の理想のキャンプ場を劇中で描こうと想います。

Oi-SCALE Haiji Hayashi

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2019年3月本公演「キャンパーズ シークレット」を始め、Oi-SCALE 2019年の活動での出演者募集の為にWSオーディションを開催します。興味のある方はこちらをご覧ください。→「WSオーディション開催